福岡で生の落語を聴く会
席亭note
私が落語会を運営していく中、見たり聞いたりしたこと、思っていることなどお客様に聞いていただきたいことを綴っています。
印象に残った言葉や噺家さんのお人柄が垣間見られるできごとなどをお伝えできればと思います。
2026|10|11 打ち上げについて考えること
ごはんつぶさんが「のうみんベースの毎朝コラム」に打ち上げやお見送りについての考えを書いておられました。
ここでは席亭側からの考えについてお伝えします。
元々、打ち上げはスタッフ同士の労いの場ですので、お客様をお誘いするとどうしても落語家さんはおもてなしモードの仕事の延長になってしまいます。打ち上げ会付き落語会の実態は懇親会付き落語会と言ってもよいでしょう。私はこれは噺家さんの仕事としてギャラを支払います。と言っても一度も当会では企画したことはありませんが。
銀治さんのランチ懇親会は初めから全てのお客様に告知したうえで募集しました。もし、今後懇親会をするとしたらこのような形でどなたでも参加できるように企画するつもりです。
ごはんつぶさんに関しては、多くの方にご参加いただけるようトークショー形式で交流会を2回開きました。好評でしたのでまた機会がございましたら企画しようと思っています。
懇親会についてはごはんつぶさんのファンクラブ「のうみんbase」 で開かれていますのでそちらにお任せいたします。今後、確実にごはんつぶさんと話せるのは「のうみんbase」だけになると思います。(しかし、こちらもメンバーが増えた場合はどうなるかわかりません)
落語は演者さんとの距離が近い演芸です。お客様により親しんでいただきたいのでお見送りの時間をできるだけ取りたいのですが、会場撤収時間の関係から短時間になりがちです。
そして、それぞれの演者さんの人気が出るにつれ、お見送り自体難しくなる可能性も出てきました。
私としてはお並びになっているお客様全員にご挨拶ができなくなった時がお見送りを終了する時期と考えています。
そんなに先の話ではないかもしれません。
人気が出てほしいような人気が出過ぎると遠くへ行ってしまうようで寂しいような複雑な気持ちではありますが、引き続き応援よろしくお願いいたします。
2026|10|05 落語家さんへのプレゼント
まずお断りしておきますが、これは落語家さんが言っていることではなく、私の個人的意見です。
先日はごはんつぶさんの誕生日の次の日の落語ライブin福岡vol.13を満席のお客様で迎えられたこと、ごはんつぶさんへの何よりのプレゼントになりました。ありがとうございました。最後の席亭挨拶でHappy Birthdayの音楽が流れる中、お客様とお祝いするという進行がグダグダでごはんつぶさんの感想は「あれは予定通り?」でした。(まだまだ席亭修行が足りません)
さて、本題の落語家さんへのプレゼントですが、私自身、特に席亭をする前は落語家さんへ何をプレゼントすれば良いか迷いました。時折、昇太師匠や一之輔師匠が冗談混じりにお祝儀が一番嬉しいとおっしゃっているのを聞いて、「おそるおそる」お祝儀を若手落語家さんにお渡ししていました。日常生活でお祝儀を渡す習慣はあまりないので金額など迷いますよね。ちなみに昇太師匠は「5000円の菓子折りより3000円のお祝儀」とはっきり言われました。
席亭になって噺家さんを身近で見ていると、どのプレゼントも嬉しくいただいていますが、その土地でしか手にはいらないもの、そのお客様の作られている商品などは特に喜んでいるように見受けられます。
ただ、そのスーツケースの重いこと。2日連続だと2,3回分のプレゼントが入っています。スーツケースに入らない場合もあります。お客様にはあまりお伝えしませんが腰痛や体調に不安があるときもあります。
ですからもし、何をプレゼントしたらよいか迷ったときはお祝儀も候補に入れていただけると大変ありがたいです。私が知る限りお祝儀を喜ばない芸人さんはいません。ただ、お祝儀だけでは味気ないと思われたらお手紙やカードも添えるというのはいかがでしょうか。
もちろんお手紙やカードだけでも嬉しいと思います。落語をしていない私でさえ会場アンケートに”楽しかった”と書いていただけるととても嬉しいのですから。
今朝の「ニッパチ!」の配信で1000円のお祝儀も「すごく嬉しい」とある若手が言って一同うなずいていた様子を見てご祝儀のことを書いてみようと思いました。何度もしつこいですが、これは私の個人的な思いで正解ではありませんし、うちに来てくれている落語家さんの意見でもありません。場合によっては余計なことは書かないでと怒られるかもしれません。あくまでも何にしようか迷ったときの候補の一つに~ということです。
噺家さんとお客様の関係によっても変わりますので、万一お気に障るようなことがございましたらご容赦ください。
2026|10|3 銀治さんの体調、回復しました
9/5の福岡の会の前に体調不良で受診した際、精密検査の結果が出るまでは甘いものはドクターストップがかかっていました。お客様にもご心配おかけしました。体によさそうなお差し入れもありがとうございました。
帰京後の検査で問題ありませんでした。原因はおそらく働きすぎによるストレスなのでは?と推測されます。
仕事が多いのは贅沢な悩みでしょうが、長い落語家人生ですので身体第一にしてほしいですね。
銀治さんのXで8/21”なんか知らんけど強めに結婚相談所を勧められた”
はちょっと面白く改変していますが、私がそれに近いことを倒れる前に言っていました。日頃から働き過ぎなので、健康を気遣ってくれる人がいると良いねということです。
親目線になってしまい、おせっかい過ぎる席亭で申し訳ないです。
何はともあれ重い病気でなく良かったです。
2026|09|25~26 三遊亭ごはんつぶ 福岡→佐賀連続公演
ごはんつぶさんの落語会も13回目です。その間に銀治さんとの2人会や営業のお仕事2回(3日間)もありましたので、16回もしていることになります。その中で思うのはいつも準備が念入りだということです。
限られた条件の中で最大限のパフォーマンスをするため照明や音声、空調にも気を使い、出番直前に集中している姿は近寄りがたいものがあります。スタアのオーラとはこういうものを言うのでしょうか。
高座ではすべてのお客様に満足してもらうという気概をひしひしと感じています。会場のすべてのお客様ひとりひとりを見ています。
今回、こんなことがありました。
佐賀のオト酒店2階には客席に10センチ角の柱が立っていて一人のお客様が柱をよけながら頭をやや傾けて聞いていらっしゃいました。その体制がきつかったようで途中からそのお客様から高座が見えていないことに気が付いたごはんつぶさんは座る位置を少しずらして見えやすくしたと打ち上げの席で話しておられました。
今回は偶々、ごはんつぶさんが話してくれたのでわかりましたが、きっと常に誰にも言わずにそういう気遣いをされているのだと思います。この小さな、でもとても嬉しい積み重ねがお客様の満足度を上げ、リピーターを増やしているのだと思います。
日頃から周りを本当によく見ているとは思っていました。それが落語の人物のなかに生きていることが落語のリアリティーにつながっているのかもしれません。

2025/07出番直前の緊張感 ©Gakuto Teshima
2026|8|20 初めての落研勉強会
銀治さんの落語会の前に日頃お世話になっている九州大学と福岡大学の落語研究会の皆様をご招待して勉強会をしました。
銀治さんにもこのために福岡に前日入りしてもらい、格安のギャラで講師役を引き受けていただきました。
その中で印象的だった言葉は「落語に正解はない」「落研の落語は自由でよい」でした。
最後の個人相談会は一人10分。
私「銀治さんは落語オタクだから話し出すと止まらなくなるから私が時間を測りましょうか?」
銀「いえ、大丈夫です」
というやり取りを聞いて学生さんに「本人に落語オタクとか」と、この席亭大丈夫か⁉と心配されていたような気がします。
実際は私の心配は当たってかなりの予定オーバーでした。皆様、お疲れ様でございました。
銀治さんは提出された動画だけではなくネットにあがっている動画までチェックして一人一人アドバイスのメモ持参でした。
夜の落語会でも楽しそうに生き生きと高座を務める姿を見て、落語が大好きというのはこういうことを言うのだとしみじみと思いました。
銀治さんのおかげで充実した勉強会になったこと、感謝しています。